理論と刀と恋の関係。
お辞儀は最敬礼角度
* * *
「暇ですねー…」
「…ですね」
あのあと。
そろそろ昼だぜーという新八っちゃんの声に呼ばれて、私と沖田さんは広間に向かった。
いつも通り近藤さん達とお昼を食べて、他愛ない話をして、これからどうしよう、ということになったのだが。
雨だから外に行くこともできないし、道場は隊士で満杯。
仕方なく部屋に戻ってきたのだ。
結局、状況は午前中となんら変わっていない。
「うーん、暇!!」
ついに沖田さんが叫んだ。
私としては、年表を完成させたりとか、これからの行動を考えたりとか、それなりにやることはあるのだけど…
「ちょっと遥花さーん?
何してるんですかー僕が暇してるっていうのに~」
…何かやろうとする度に沖田さんの邪魔が入り、ちっとも作業が進まないのだ。
(絶対この人、小さい頃ひとり遊びできなかったタイプだわ…!)
まったくもう、面倒くさい。
これから、雨で彼が非番だとずっとこうなのかしら?
…え、嫌だわ。
思わず顔をしかめる。
「はぁ…」
何かないのだろうか、彼を大人しくさせる方法は…
(…とはいっても、私はこの時代のひとり遊びなんて知らないし、未来の物を見せても質問攻めにあうのは分かりきってる…)
色々考えてみたのだが、一向に思いつかない。
諦めて耐えるしかないのかな…と遥花が思い始めたそのとき。
答えは、意外なところから出てきたのだった。
「あ、そうだ」
彼女を悩ませている、張本人。
「屯所の中、案内しますよ!」
そう、沖田本人から。
「暇ですねー…」
「…ですね」
あのあと。
そろそろ昼だぜーという新八っちゃんの声に呼ばれて、私と沖田さんは広間に向かった。
いつも通り近藤さん達とお昼を食べて、他愛ない話をして、これからどうしよう、ということになったのだが。
雨だから外に行くこともできないし、道場は隊士で満杯。
仕方なく部屋に戻ってきたのだ。
結局、状況は午前中となんら変わっていない。
「うーん、暇!!」
ついに沖田さんが叫んだ。
私としては、年表を完成させたりとか、これからの行動を考えたりとか、それなりにやることはあるのだけど…
「ちょっと遥花さーん?
何してるんですかー僕が暇してるっていうのに~」
…何かやろうとする度に沖田さんの邪魔が入り、ちっとも作業が進まないのだ。
(絶対この人、小さい頃ひとり遊びできなかったタイプだわ…!)
まったくもう、面倒くさい。
これから、雨で彼が非番だとずっとこうなのかしら?
…え、嫌だわ。
思わず顔をしかめる。
「はぁ…」
何かないのだろうか、彼を大人しくさせる方法は…
(…とはいっても、私はこの時代のひとり遊びなんて知らないし、未来の物を見せても質問攻めにあうのは分かりきってる…)
色々考えてみたのだが、一向に思いつかない。
諦めて耐えるしかないのかな…と遥花が思い始めたそのとき。
答えは、意外なところから出てきたのだった。
「あ、そうだ」
彼女を悩ませている、張本人。
「屯所の中、案内しますよ!」
そう、沖田本人から。