理論と刀と恋の関係。
…それから、宮瀬が芹沢と何を話していたかは分からねぇ。



二言三言喋ったかと思うと、奴の方から離れていった。



承認したのか、妥協したのか。



何にしても、あいつが自分で乗り切ったというのは確かだろう。



〝大丈夫か〟



そう書いた紙を先程と同じようにして見せれば、総司がこくりと頷いたので、俺達は何も見なかったふりをして、障子を閉めるのだった。
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