理論と刀と恋の関係。
。₀:*゚✲゚*:₀。




う、うるうるしてる…。



連れてきた彼女をやや無理やり上がらせると、急に背が低くなった。



詳しく問い詰めると、これもあの “はいひーる”とやらのこ効果らしい。



本当に凄いですね、“はいひーる”…



…というかそれより。



なんですかこの可愛い生き物は。



“はいひーる” を脱いだことで低くなった身長、それ故に長すぎて引き摺ってしまっている袴(?)の裾。



そして、微かに潤んだ瞳。



これは…破壊力やばいですね。



とりあえず、頭を撫でてみました。



途端に俯く彼女。



………。



まぁ、結果的には良かった…のでしょうか。



顔、隠れましたし。



そう思った僕はまだまだ甘かった。



「もうっ、背が低いからって子供扱いしないでよね!

私、きっとあなたより年上よ!?」



むぅっと頬を膨らませ、彼女は再び僕を見てきたのだ。



っていうか…今、なんて言った?



〝私、きっとあなたより年上よ!?〟



どうやら僕は彼女に下だと判断されているようです。



もう一度彼女を見る。



…いくらなんでも、そんな訳ないでしょう。
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