理論と刀と恋の関係。

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僕が連れてきた彼女の名は “宮瀬 遥花”



なんと彼女は未来から来たという。



にわかに信じられない話だけれど、彼女に見せられたものはどれもこれも訳が解らなくて。



違う文明が発達しているという異国にだってないであろうものばかり。



「認めざるを得ないようですね…」



思わず呟いてしまっていた。



＊ ＊ ＊



驚きから十数分後。



尋問を終えた彼女は、平助達と仲良くなったようで、部屋の入口で談笑している。



一方、僕、近藤さん、土方さん、山南さん、一くん、源さんの6人はというと、部屋の奥でこれからのことを決めていた。



「あいつは…ここに置く、しかねぇか」



土方さんが頭を掻きながら言う。



「ですが、そうなると平隊士や芹沢さん達に隠さねばなりません…

…と、言いたいところですが、共同生活をしているのです。

いずれはバレてしまうでしょう」



山南さん---山南 敬助---が眼鏡に手をやりながら発言した。



「…とすれば、宮瀬にも何か役務を与える、と？」



ずっと黙っていた一くん---斉藤 一---が続ける。



「あぁ…名前だけの、な」



「うむ。そうするのが一番良いだろう」



土方さんが付け足し、近藤さんが同意した。



「では、彼女が過ごす部屋は…？」



「僕の部屋でいいですよ。

…僕が連れてきましたしね」



心配そうな表情を浮かべる、源さん---井上 源三郎---の言葉を遮り言う。



…あの人には少し興味があるんだ。



ま、先程玄関で自分を乱されたことが気に食わない、というのもあるけど。



…なんか、思い出したら苛々してきたな。



殺気立った僕に気づいたのだろう。



土方さんがにやり、と笑って言った。



「間違っても、殺すなよ？」



対して僕はにこり、と笑って答えた。



「…勿論ですよ」



そして、楽しそうに喋っている彼女に目を向けた＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿