理論と刀と恋の関係。
布団に潜ってしまった遥花さん。



でも、ちらりと見える肩は未だに強ばったまま。



まだ寝ていませんね…。



まあ、初めて会った奴の隣でなんて、警戒で眠れないでしょう。



僕は彼女が安心して寝られるように、わざと寝息をたてた。



僕が女性に気を使うなど、今までではありえないこと。



自分でもそれは分かっていたが、何故か彼女が心配になってしまって。



彼女は特別なんだ、と開き直ることにした。






…そして、30分位たった頃だろうか。



彼女が布団から起き上がった。
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