理論と刀と恋の関係。
* * *



暫くして、それぞれが自分の世界から帰還。



2人はようやく、朝餉を食べる広間へと移動し始めた。



すぱーん



「おはようこざいまーす」



障子を開け放ち、気の抜けた挨拶をする沖田と、



「…おはようこざいます」



たった今、障子が受けた摩擦と衝撃を頭の中で計算している為、上の空の挨拶をする遥花。



そんな2人を、鬼の副長の異名を持つ男が許す筈も無く。



「てめぇら2人共もっとマシに入って来れねーのか!!!」



寝起きの頭には少し…いや、かなりきつい怒鳴り声が響いた。
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