太陽のあいつ《完結》
「アツシ!!久しぶり!!」



ナオキがアツシの席に行き、
声をかけていた。



「おお!元気だったか?」


「何だよ!!
いきなり転校生かよ!
マジびっくりした!!」



教室中に響くナオキの声に、
周りの女子たちが
群がり質問を投げかける。



「何??坂口、
須賀くんと知り合いなの??
紹介して~」



甘い声で近寄る女子たちに
仕方ない…という顔で
紹介するナオキ。


それを笑顔で一人一人の目を見ながら答えるアツシ。



何だよ…
あれ。

面白くない…。



俺は窓の外を眺め、
青空に浮かぶ
真っ白な飛行機雲を見つめた。


風に揺れるひまわりも
また何か言い足そうにしている。
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