太陽のあいつ《完結》

「おい！！ケイタ！！」



ナオキの声で振り返ると、
そこにはアツシの姿もあった。



「やあ！久しぶり！」



軽く手を上げ、
口角を上げて笑うアツシ。



「…ぁあ…
久しぶり…」



冴えない言葉しか出て来ない
情けない俺。



「いや～
アツシが転校してくるなんて、
ビックリだよ。
ミキも何にも言ってくれなかったし。
アツシもビックリしたんじゃない？？」


「あぁ…そうだね…。
二人と同じクラスになるとはビックリしたよ」



アツシはそう言いながら、
俺の顔をチラっと見た。


また目が合ってしまう。