太陽のあいつ《完結》
休み時間終了のチャイムが鳴り、
俺は個室を出ると
洗面所の冷水で顔を洗った。


バカなこと考えるな!!


俺の気持ち…
落ち着け!


少しさっぱりした気持ちと
ひんやりした顔で教室へ向かった。



あ………



扉を開けた瞬間、
またアツシの姿が目に入ってしまった。

そして、
気持ちは引き戻されてしまう。


しかも、
35人もいるクラスの中で
どうしてアツシに
目が行ってしまうんだろう。


どうにもならない気持ちのまま
俺は自分の席につき
外を眺める。


花壇のひまわりが
ニコニコと
俺に微笑んでいるように見えた。
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