太陽のあいつ《完結》
アツシはプールから上がり、
ゴーグルを外す。


水が滴るカラダには
無駄な肉は一切なく、
綺麗な筋肉だ。


短髪の黒髪に、
口角を上げて笑う…
その笑顔に俺はドキドキしてしまうんだ。


周りの奴らから「すごい!」と言われているアツシは、
俺に見せる同じ笑顔を周りの奴らにも振りまいていた。


そんなの当たり前だ。


当たり前なのに…
どうして胸が痛いんだ。


苦しい気持ちになるんだ。
< 121 / 579 >

この作品をシェア

pagetop