太陽のあいつ《完結》
「おい!!お前!すごいぞ!!
今までで一番良い記録が出たぞ!!ほら!」



向けらたストップウォッチに息を切らしながら覗き込み、
タイムを確認する。



1.07.5



おおお!!
俺の自己新記録だ!!
しかも2秒も縮まっている!



思わずガッツポーズで
「よっしゃ~!!」と声を上げた。



「今の泳ぎも良かったぞ!!
その調子で頑張れ!!」



そう言い残し、
末永は他の奴のタイムを計りに行った。



俺はプールから出るようとすると、
目の前に手が差し伸べられた。


ふと見上げると、
西に傾く太陽に照らされるアツシの顔があった。
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