太陽のあいつ《完結》
去っていく末永の背中を見ながら、
俺はもう一度水中へ潜り、
部員たちの手や脚の動きを眺めた。


他の奴は練習をやれば、
やるほど…
タイムが縮まって行く。


でも俺はある一定の時期からタイムが縮まらなくなった。


中学までは、
地区大会で優勝したこともあり、
新聞に掲載こともある。

水泳部の『池上』と言えば、
他校でも有名だった。


でも高校に入ってからは、
なかなかタイムが縮まらなかった。



何でだ?
何でだろう…?
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