太陽のあいつ《完結》

親友の恋

窓側の席で頬杖をつき、
グランドを眺める。


花壇に咲くひまわりたちは
またこっちをじっと見ていた。



教室はいつも以上に
賑やかだった。


そう…
明日から夏休みとあって、
みんな待ち遠しいのだ。


旅行計画を立てている奴の声が、耳に響き、
羨ましいと思いながら、
少しバカにする。


俺は
またいつもの自分に戻っていた。


部活に行く気もしない。


テキトーに出席して、
気分が乗らなければサオリを連れて家に直行する。


やることといえば、
いつも同じことだ。
< 159 / 579 >

この作品をシェア

pagetop