太陽のあいつ《完結》
静かにプールから上がり、
ベンチに腰を下ろした。


空を見上げると、
太陽がさっきまでの嫉妬心をあざ笑うかのように
俺の顔面をカンカンと照り付ける。



「ケイタ!!
今日、遊びに行かねぇ??」



プールから上がってきたナオキが、ゴーグルを外しながら声をかけてきた。


その時の水しぶきが俺の顔に当り、
一瞬不快な気分になる。
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