太陽のあいつ《完結》
第4章

秘密の関係

劇的な幕開けで、
俺の夏休みは始まった。


照りつける太陽も、
乱反射する水面も、
そして、フェンス越しに咲くひまわりたちも…
すべてが俺たちのことを見守っているようだった。


部活にも毎日出席して、
良い記録を出せるように気合いを入れて練習した。


その甲斐あってか…
一日、一日タイムが縮まって行く。


末永の「よし!!」という声で、
アツシがこちらを向き、
小さく微笑む。


そんなアツシの顔を見ると、
胸が温かくなった。


そして、
もっと頑張ろうと励みになる。


アツシに微笑んで欲しくて、
頑張っていたのかもしれない。
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