太陽のあいつ《完結》
おい…
俺たち、
どうなっちゃうんだよ…。



とても長い時間、
こんな状態が続いたように感じた。



俺のカラダから血が流れ、
必死にもがくサオリの顔色が変わっていく。



その時……



「ほら!!!掴まれ!!」



サオリを抱えて
浮き輪に掴ませる人がいた。




……え?誰???
俺たち…助かったの?


良かった……



俺は安心したせいで、
浮き輪を掴んでいた左腕を
離してしまった。
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