太陽のあいつ《完結》

離れたくない

二時間ほど電車に揺られ、
アツシと最寄り駅に着いたのは、
22時を過ぎていた。


改札口で別れようとした瞬間、
妙な寂しさが込み上げる。



アツシと
海の中でキスしたこと。


溺れるところを
アツシに助けてもらったこと。


そして、
アツシとサオリのキス…



今日のことが
一気に頭の中を駆け巡り、
このまま離れたくない…と感じた。
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