太陽のあいつ《完結》
ひんやりとした
コンクリートの地面に
どれぐらいの時間、
座っていただろう。



となりに住む
OL風の人が帰ってきたとき、
ケータイの時計を確認した。


18:12と映る文字。
ケータイの待ち受け画面は
サオリと撮った写メだった。


そんな待ち受けの上に
ポツンと水が滴る。



「アツシ…。
 
 アツシ…」



喉が絞まり、
胸が苦しい。


声を殺し、
歯を食いしばって
出て来るものを止めようとした
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