太陽のあいつ《完結》
「うん…。
アツシから何か聞いてる??」


「あたしは何も聞いてないよ。
っていうか、
アツシの家を出たときに
メールしたけど、
その返事も来てないし…」


「そっか…」



力が抜け、
言葉が出て来なかった。



「とりあえず、
あたしも連絡してみるね。
分かったらメール入れるから」


「うん…ありがとう。
頼むね…」



ちょうど電車が
到着したような音が聞こえ、
電話を切った。


一気に静まり返る部屋で、
時計の音だけが妙に響いている。


ソファに寝転がり、
ケータイを握り締めたまま
一息つくと、
そのまま眠りについてしまった。
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