太陽のあいつ《完結》
汗だくになった俺は
サオリから離れ、
自分の遺伝子が入ったコンドームを外すとティッシュに包みゴミ箱へ捨てた。


さっきまでの『俺』が
捨てられる瞬間。



「サオリ…
シャワー浴びるか?」



終わった後、素に戻る俺に対し、
サオリは目をトロンとさせながら腕を掴んだ。



「もう少しこのまま…」



引っ張られた腕はそのままサオリの腕枕になり、
お互いに汗ばんだカラダを密着させた。


胸に顔を埋めるサオリは、
少しメイクが剥がれ、
子供ぽく見える。
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