太陽のあいつ《完結》
ベッドに腰掛け、
一息つくと、
ドンドンドンとドアが叩かれ、
返事をする間もなく
母さんと姉ちゃんが部屋に入ってきた。


ボクサーパンツ一枚の俺は、
女二人の勢いに後ずさりしながら、

「何だよ~
二人とも!!
いきなり入ってきて!!」

と、叫んだ。



「ケイタ、
何で傷作ってきたか、言いなさい!!
昨日は腕しか見えてなかったら、分からなかったけど…。
うわぁぁぁあ~!!!
どうしたの?!このたくさんの傷!?」



腕を掴み、
胸や脇腹、背中に出来た傷を
母さんはまじまじと見つめた。
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