太陽のあいつ《完結》
「いや~久しぶり!!
あのさぁ今日、サオリちゃん、連れてきたんだ」



腰を下ろすナオキの横で、
サオリは黙って立っていた。



「…サオリちゃんも座りなよ」


「…あ、うん…」



サオリは
ナオキのとなりのイスに
腰を下すと、
俺と目を合わせないようにうつむいた。



「ケイタ…。
サオリちゃんから聞いたよ。
何だよ?別れるって。
他に好きな奴が出来たってどういうことだ?」



ナオキは急に真剣な顔になり、
落ち着いた口調で、
話し出した。


チラッとサオリに目を向けたが、
何も言おうとしない。


俺はアイスココアを一口飲み、
ゆっくりと話し始めた。
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