太陽のあいつ《完結》
「……あぁ。
俺、好きな奴が出来たんだ。
だからサオリとは…付き合えない。
こんな気持ちのまま、
サオリと付き合っても辛いだけだし、
サオリにも悪いと思って…」



サオリは手で顔を覆い、
声を殺して肩を揺らす。



「ケイタ…
何かあるのか??
俺に隠してることあるだろう?」



ズキンとするような一言に
顔が引きつってしまう。



ナオキは大切な親友。

だから悩んでいることを
正直に話したい。

でもこんな相談しても、
ナオキが困るだけだよ…

だから言えない。

親友だから言えないよ…。
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