太陽のあいつ《完結》
俺は一人になった。


親友を怒らせ、
彼女もいない。


こんなこと…
想像もしたことがない。


いつも俺の周りには
親友のナオキが居て、
楽しい時間を過ごしていた。


そして、
彼女のサオリが自慢で
周りから羨ましがられていた。


でも今の俺には何もない。


何もなくなったんだ…。


…アツシ。


アツシに会いたい…。


ただ普通に
アツシの温もりを感じていたい。



俺は
グラスに刺さったストローを一度かき回し、
深くため息をついた。
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