太陽のあいつ《完結》
あの日から
ケータイの鳴る数が
半分に減った。


中学のときの友達や
クラブで知り合った友達の
イベントの知らせが来る程度。


胸躍るようなメールはない。


カラダの傷も回復したが、
部活に行く気分にはなれなかった。


アツシに
顔を合わすのが辛い。


ナオキに
何か言われるのがイヤだ。


すべてのことから
逃げ出したかった。


今の現実を受け入れるほど、
俺は大きな人間ではない。


ため息ばかり出てしまう日々。


夏休みもあと一週間。


学校が始まったら、
俺…
どうしたら良いんだろう。
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