太陽のあいつ《完結》
「ケイタ、早いな」


歩いているのは
真っ黒に日焼けしたアツシだった。


ずっと
怠けていた俺に比べて、
どんなギャル男よりも
健康的に焼けている。


いつも穿いていた
水色の競パンではなく、
今日は白の競パンを穿き、
締まったお尻にとても似合っていた。


黙って水面から眺める
俺に目を向けず、
ストレッチを始めるアツシ。



きっと
アツシの中では、
俺との関係は終わっているんだな…。


そう
実感させるような素振りに、
胸が締め付けられた。
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