太陽のあいつ《完結》
部員が集まり、
準備運動をしている中、
末永がやってきた。


俺の顔を
チラっと見ると、
満足した笑みを浮かべる。



「今日も順番に
タイム計るからな!」



どんな水しぶきよりも響く
大きな末永の声が
懐かしい。


俺は
ベンチに腰をかけ、
ひまわりに目を向けた。


以前に比べ、
花びらが弱っていることに
時間の経過を感じさせる。
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