太陽のあいつ《完結》
「ケイタ…」



振り返ると、
ナオキが立っていた。



「あ、ナオキ…。
久しぶりだな…」


「あぁ。
となり良いか?」


「…あぁ」



ナオキは腰を下ろし、
プールを眺めたまま、
黙っていた。


ナオキと会うのは
カフェで会った以来。


あんなに怒ったナオキを見たのは初めてだった。


そんなナオキに
今日は何を言われるのか…
少し恐い。


水の音が響く
プールサイドで、
ナオキは口を開いた。
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