太陽のあいつ《完結》
え?!ナオキ…
まさか、
俺とアツシが
キスしているのを見たのか?!



どう言って良いのか
分からないナオキの態度に、
俺は瞬時に事情を察知した。



「ナオキ…
お前、見たのか?」



地面を見たまま、
ナオキは首をコクンと動かした。



「……そっか…。
そうだったんだ…」



また俺たちの間に
沈黙が続き、
水しぶきの音だけが響いていた。



そんな中、
末永が俺たちに声を上げた。



「おい!お前たち、
何サボっているんだ!
次、坂口のタイム計るからな!!」


「あ、はい!」



立ち上がるナオキに
俺は声をかけた。
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