太陽のあいつ《完結》
校長のくだらない話が
終わった後、
教室へ戻り、
通常通りの授業が始まった。


夏休みボケなのか…
ほとんどの奴がボ~としている。


気合いが入っているのは、
塾に行っている奴らだけだ。


俺はアツシの席に
目を向けると、
顔を伏せて寝ていた。


一人暮らしのアツシは
すべてのことを自分でやっている。
俺はそんなところも尊敬してるし、
アツシの大好きなところだ。


今日は夏休み明けで
眠いのか…
授業中に寝ているアツシを見るのが、
初めてだった。


そんな状態のまま、
午前中の授業が終わり
昼休みになった。


今までは
サオリが教室に迎えに来て、
二人で一緒に弁当を食べる…
そんな日々だったが、
今日から違う。
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