太陽のあいつ《完結》
「ケイタ!
こっちで弁当食べようぜ!」



ナオキの声に目を向けると、
アツシもこちらを見て笑っている。


目で
「俺のとなりに座れ」と
言っている合図だ。


胸がじわ~と
温かくなる感触に、
自然と笑みがこぼれる。


俺はアツシのとなりに
イスを持って行き、
母さんが作ってくれた弁当を広げた。



「ケイタの母さん、
色々作ってるんだな…」


アツシがボソッと呟いた。


そんなアツシの手には
焼きそばパンと
コーヒー牛乳があるだけ。
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