太陽のあいつ《完結》
「別れても、
お前の幸せは願っている。
だから何か相談ごとがあったら
連絡して良いから…」


「ぅぅうん…」



頷くだけで精一杯のサオリは、
持っていたハンカチで涙を拭いた。


夏の終わりを感じさせる空に優しい日差し。


そして、
心地良い風が吹く。



これからのサオリに
素敵な恋がやってきますように…



俺はそう願うしか出来なかった。
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