太陽のあいつ《完結》
その日の夜、
サオリからメールが届いた。



<今までありがとうね。
やっぱり今もケイタが好きなの。
もしケイタが好きな人に振られたら、戻ってきて。
サオリはそれで良いから…。
サオリもケイタに好きになってもらえるように頑張る。
良い女になるからね>



俺はそのメールを見つめたまま、
ケータイを閉じた。


『サオリには他に好きな人が出来てほしい…』
俺はそう願うことしか出来ない。


都合良い考えだけど、
サオリには寂しい気持ちをして欲しくなった。


別れても大切には思っているから。
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