太陽のあいつ《完結》
アツシはその日は一日中、
素っ気無かった。


休み時間も昼休みも部活でも…。


俺は気になり、
部活の休憩中、声をかけた。



「アツシ…
ちょっと良い??」



少し息切れしているアツシと
ベンチに腰をかけ、
何から話そうか、考えた。



「どうした??
何かあったか??」



体勢を倒し、
膝に手を付きながら声をかけるアツシ。



「うん…。
アツシ、俺がモデルやるの…
ホントはイヤなんじゃない??」



アツシはそのままの体勢で、
地面を眺めたまま、


「あぁ…ホントはイヤかな。
でもケイタがやりたいならやったほうが良いよ」


「そんな…
俺、別にモデルは
やりたくないよ。
ただ…」


「ただ…??」
< 387 / 579 >

この作品をシェア

pagetop