太陽のあいつ《完結》
「……何だか、
緊張するな…」



何故かナオキまで
顔が引きずっていた。



「俺なんか、
これから撮影だぞ…。
マジで俺で良いのかよ…」



言葉数少ない俺たちの元に、
涼しげな秋ぽいブラウスに
ミニスカートを履いた30代の女性が
控え室に入ってきた。

バッチリとメイクして、
いかにもアパレル系という雰囲気だ。



「今日はありがとうね~!!
来てくれて嬉しいわ~」



そう言いながら、
俺たちに名刺を渡す。


編集長という
肩書きのその女性は
杉本直子さん。


外見に比べて…
名前は地味だなと思ってしまう。
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