太陽のあいつ《完結》
「そろそろ、
撮影始めます!!」



スタッフの声が聞こえ、
ミキは「は~い!」と
大きな声を上げた。


俺はどうしたら良いのか…
右往左往してしまう。



「じゃ、
ミキちゃんとケイタくん、
セットに入ってくれるかな??」



ミキの後を歩きながら、
顔が強張ってしまう俺。


真っ白なセットに
柔らかい照明が当てられ、
俺とミキはカメラマンの指示を待った。



「じゃ、
自由にやってくれるかな~」




えええ???
自由??


自由って何??



「は~い!!」



明るい声を上げるミキが
俺の腕に手を絡めた。



え??
俺は…??



その時、
カシャとシャッターが切られた。



え?!
もう撮るのかよ!?
< 397 / 579 >

この作品をシェア

pagetop