太陽のあいつ《完結》
15分ほど
シャッターが切られ、
「OK!!」という声が上がった。


俺は一気に
現実へ戻って行く。


そして、
となりで笑っているミキが
俺の肩に手を乗せた。



「ケイタくん!!
良かったよ!!
気分が乗ってた!!
アタシもやりやすかったし!!」


「…ぁあ。
緊張してたから、
何が何だか…」



意味不明なことを言いながら、
先ほど撮った写真を
パソコンから通して、
確認する。



「これなんて、良いね~!!
ミキちゃんも良いし、彼も良いよ~!!」



カメラマンの選んだ写真には、
楽しそうに笑っている俺とミキがいた。



へ~!!
こんな風に映るんだ!?
すげ~



今まで見たこともない表情と
カッコ良く映っている自分に見惚れてしまう。
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