太陽のあいつ《完結》
嫌がるナオキに
カメラが向けられ、
シャッターが切られて行く。



オドオドしている
ナオキを見ていると、
可笑しくて堪らなかった。



でも
俺もこんな感じだったのかな…と
冷静に見る部分もあり、
ちょっと複雑な気持ちになった。



その日は、
衣装を変えて、
野外での撮影もあり、
終わったのは
20時を過ぎていた。



「お疲れさまでした~」



朝から撮影していたミキは
疲れた顔、一つ見せず、
元気に挨拶をする。



「やっと終わった~」



俺は背伸びしながら、
思わず本音が出てしまった。
< 402 / 579 >

この作品をシェア

pagetop