太陽のあいつ《完結》
面談の順番が回り、
俺は末永の向かいに腰を下ろした。



「池上は最近、頑張ってるな!!
この調子で行けよ!!
ここ最近、何かあったのか??
真面目になったな!」



嬉しそうに
聞いてくる末永だけど…
どうも素直になれない。



「何でもないっすよ…」



「彼女と別れて、
真面目になったのか??
それはそれで…
良いけどな…。
この調子で頑張れよ」



末永にとって、
顧問する部活の生徒が
良い成績を出すのは嬉しいこと。


彼女と別れようが、
違う人と付き合おうが、
誰とセックスしようが…
きっと関係ないだろう。


余計なこと言うなよ…
という半面、
彼女と別れたから良いタイムが出ているわけではない、
アツシのおかげだ…って言ってやりたかった。


まぁ…
そんなことは言えないんだけど…
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