太陽のあいつ《完結》
部活も終わり、
アツシとナオキと3人で
グランド横を歩いていると、
同じ水泳部で
二年の田上が声をかけてきた。


俺と同じクラスで、
よくサオリの陰口を叩いていた奴だ。



「池上くん!!
ちょっと待って~」



背筋がムズムズするような
気持ち悪い声を出す田上。


本人は可愛い声を
出しているつもりなんだろうけど。



「…何??」


「あのね…。
話したいことがあるの…
ちょっとこっち来てもらえる??」



アツシとナオキと顔を見合わせながら、
『面倒~』という言葉が頭に浮かんだ。



でも強引な田上を断ることも出来ないし…。
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