太陽のあいつ《完結》

「池上くん、
ユミの告白ダメなの？？」


「ダメっていうか…、
俺、この子のことよく知らないし…」


「やっぱり、
池上くんって可愛い子しか
好きにならないんでしょ！」


「何だよ！？それ？？」



田上の言い方が、
妙に嫌みに聞こえ、
腹が立ってくる。



「だって、
サオリって子みたいな可愛い子しか
目に入らない感じなんだもん」


「あのな～！
サオリは性格も良い奴なんだよ！！
何で、お前にそんなこと
言われなくちゃならないんだよ！！」



俺はそう言うと、
バカバカしい二人を置いて、
歩き出した。

すると、
田上が「ちょっと待って！！」と
俺の腕を掴んだ。