太陽のあいつ《完結》
コンビニで弁当を買って、
アツシの部屋に行くと
ナオキがベッドの上で
寝転んでいた。



「おお!!おかえり~!!」



うつ伏せで
ゴロゴロしているナオキの
尻を一発叩く。



「お前の家じゃないだろう!!
そんなに寛ぐなよ!」


「痛て~!!
……ところで、
さっきの話なんだった??
田上、ケイタのこと好きだって?」



興味津々とばかりに
身を乗り出すナオキに、
俺は弁当の蓋を開けながら話した。



「あぁ、田上じゃないよ…。
D組??あれ?C組だったかな…
忘れたけど、違う子だったよ」



ユミって名前は覚えているけど、
苗字は忘れた自分を
失礼な奴だと自覚する。
< 420 / 579 >

この作品をシェア

pagetop