太陽のあいつ《完結》
「…で、何??
それで、OKしたのか??」



麦茶を入れたコップを
俺に差し出したアツシは
意地悪そうな顔で聞いてきた。



「何言ってるんだよ!!
断ったに決まってるだろう!!」



俺はそう言って、
アツシの頬を両手で
抓(つま)んでやった。


そんな不細工?で、
子供ぽいアツシの顔を見て、
さっきの手紙を思い出す。


「そうそう!
これ、田上がアツシに
渡してくれって!」



カバンから取り出した手紙は
さっき無理やり突っ込んだため、
クシャクシャになっていた。
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