太陽のあいつ《完結》
ジャージを脱ぎ、
マネージャーに渡すと、
飛び跳ねカラダを解していく。



「ケイタ!!
頑張れ~!!」


「ケイタくん~!!!
頑張ってね!!!」



ナオキとミキの声が耳に入り、
軽く手を上げた。



「ケイタ!!」



姉ちゃんの声が聞こえた。


観客席に目を向けると、
手を振る姉ちゃんと母さんの姿を見つけた。


軽く手を上げると、
母さんがニコニコしながら
手を振り替えしてくれた。


応援してくれる人がいる。


俺のことを見守ってくれる人がいる。


そして…
傍にはアツシがいる。


俺の気合いは頂点に達していた。
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