太陽のあいつ《完結》
それから1時間もしないうちに
ケータイが何度も鳴り出した。


でも、
俺は受信者さえも
見ることが出来なかった。


アツシからの電話だと思うと、
恐くて見ることが出来ない。


10月にもなると
日が落ちるのも早く
空がオレンジ色に染まっていた。


10分置きに鳴るケータイを取り出し、
初めて受信者を確認する。


ナオキからの電話だった。
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