太陽のあいつ《完結》
「ケイタ…
どうするんだよ??
わからないんだったら…
警察に行くしかないだろう!」


「いや…
きっと帰れる距離だよ。
道、聞いて、電車で帰るよ…」


「ホントに大丈夫か??
荷物、俺が預かっているから
後で届けるよ。
あとケイタも地区予選に行けるぞ!
総合で2位だったからな!!」


「あ…そっか…。
わかった…」



素っ気無い返事をする俺に、
ナオキはそれ以上
何も言わなかった。


電話を切り、
通りすがりのオジサンに
駅までの道のりを聞く。


「ここから?!」という顔をされたが、
道のりを聞いて歩き続けた。
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