太陽のあいつ《完結》
周りを見回すと、
ワンルームの部屋にダンボールがいくつも積み上げられていた。


イスに座り、
コーヒーを飲みながら、
雑誌を読んでいる
アツシに目線が行く。



「……何?」



雑誌から目を離し、
俺に目を向けるアツシ。



「あ、いや…何か、ごめん。
昨日、迷惑かけちゃったみたいだね」


「酔って歩けなかったんだから、仕方ないよ。
いつもあんなに飲むの?」



昨日は確か…
ミキとアツシが
テーブルに来てから、
妙に落ち着かずビールやカクテルをいくつも注文したのは覚えているが…


いつの間にか、
記憶がなくなるまで飲んでいたようだ。
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