太陽のあいつ《完結》
「はい」



アツシの声だ。



「…アツシ、開けて」



その後、
カシャと鍵が開き、
アツシが顔を覗かせた。


少し疲れている…
そんな顔だった。


もしかしたら…
アツシも眠れなかったの??
そんな風に思える顔。



「上がっていい??」


「…ああ」



俺は部屋に上がり、
いつものようにソファに腰を下ろす。


アツシは冷蔵庫から
ペットボトルのコーラを
俺に渡すと、
重い口を開いた。
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