太陽のあいつ《完結》
「……ケイタ。ごめんな」



アツシはそういうと、
俺の横に座らず、
向かい側に膝を抱えるように座った。



「アツシ…全部話して…。
俺、何が何だかわからないんだ…」


「…うん」



アツシは
少しうつむいたまま、
何から話そうか考えていた。


そして、
「…あのな」と口を開く。



「ケイタのことは、
小学生のときから知ってたよ」


「そんな前から?!」


「…あぁ。
母さんに『今日からアナタのお父さんよ』ってケイタの父さんを紹介されたとき、
すべての事情を聞いたんだ。
俺も子供だったら、
半分しか理解できなかったけど、
俺と同じ歳の子供がいるってことを知ったんだ」



アツシはうつむいたまま、
俺の顔を見ようとはしなかった。


そして、
吐き出すように話を続けた。
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