太陽のあいつ《完結》
「そして、転校して、
同じ水泳部に入部して
お前の傍に行ったんだ。
でもクラブで会ったのは
偶然だけどな!」



そう言うと、
アツシは小さく微笑んだ。


でも
俺の中で、
大きな疑問が浮かんだままだ。


『カナダに行く前に』って
どういうことだよ。


あと、
俺のこと今はどう思っているんだ???



「……アツシ…。
理解出来ない…」


「そうだよな…。
すぐには理解出来ないよな…」



すべてを話しきったアツシは少し、
気分が晴れたように見える。


でもその分、
俺の気持ちは曇り出した。
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